隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。



「茉奈、夜ご飯なんだけど……あれ、全部食べちゃったの?」



食べちゃったのって……



もしかして…



「夜ご飯、この唐揚げだったの?」



空っぽになったお皿を見る。



「そうよ」



今日の夜ご飯の予定だった唐揚げは全て私のお腹の中。



イコール、私の夜ご飯はなし。



「ま、待って!お母さんお願いだから夜ご飯作って!」



「ごめんなさいねー、もうすぐお父さんと約束の時間なのー」



いつの間にか服も着替えてお化粧もばっちりのお母さん。



どうか、娘のために……



「そうだ、ちょっと待ってて茉奈」

< 25 / 314 >

この作品をシェア

pagetop