隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
***
「あー来たきた。みんな揃ったね?」
ついに劇本番。
私たちのクラスはクジの結果、5クラス中5番目。
つまり、最後のトリ。
ちなみに今はちょうど、前のクラスの劇の最中だ。
私たちは舞台裏で待機。
チラッと見えた会場の体育館は人でびっちりだった。
私たちの高校の2年生による劇は、演劇部ではないのにとても上手いと一部で有名。
それを耳にした地域の人が押し寄せる。
今年もこれまでの年に劣らないほど多くの人が見に来ていた。
ふぅ、緊張してきた……。
すみれとお店をまわっていたときは楽しくて緊張がまぎれていたけど、突然実感が湧いてきて、手に汗がにじむ。
「大丈夫だよ、茉奈ちゃん。すっごく上手になったんだから。楽しんできて?」