隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「うん、ありがとう」
リーダーからの優しい言葉。
ここまでできたのもリーダーのおかげ。
この劇を成功させるのが、リーダーへの恩返し。
しばらくして盛大な拍手の音が聞こえた。
前のクラスの劇が終わったんだ。
次は私たちの番。
真っ暗になったステージに私たちは足を踏み入れた。
最初の場面の背景や大道具をセットして、各自配置につく。
それからリーダーがみんなを見渡して、準備が整ったことを確認し、合図を出した。
それと同時に開演のブザーが鳴る。
すぅーはー。すぅーはー。
袖に隠れて、大きな深呼吸。
大丈夫。みんながいる。
後ろを見れば、みんなが笑顔で私を見ていた。
それに答えるように私は頷く。
そして、私は明るくなったステージに出ていった。