婚約者はホスト!?①~永遠の愛を君に~
「えっ? 今から内緒で!?」
どういう意味だろう。
『俺、なっちゃんのこと本気で好きだったんだ』
昔、拓哉さんからそんな告白を受けたことがある。
えっ!もしかして今でも私のことを!?
「拓哉さん、ごめんね………私は圭司のことが好きだし不倫とか考えられない。拓哉さんの気持ちはうれしいけど…私は」
「違う、違う! 違うよ、なっちゃん! さすがにそんな大それたこと考えてないから。実は今日さ、お店で俺の誕生パーティーやるんだけど、なっちゃんにも来てもらえないかと思って電話したんだよ」
拓哉さんが慌てて事情を説明する。
どうやら私の早とちりだったようだ。
恥ずかしさでみるみる顔が赤くなっていく。
「そっか。拓哉さんの誕生パーティー……」
「そう。実は今日の誕生パーティーに俺のNo.1の座がかかってるんだ。今、レンさんと張り合っててさ、月末の今日の売り上げ次第でNo.1が決まるから、このチャンスを絶対に逃したくないんだよ」
拓哉さんが熱っぽく語った。
「そ、そうなんだ。でも……私なんか行ってもお役に立てないよ。圭司に怒られちゃうからお酒はあんまり飲めないし、それに圭司に内緒ならお金だって勝手に使えないし」
応援してあげたいのは山々だけど、こればかりはムリだ。
けれど、拓哉さんも必死
「いや、なっちゃんはお酒なんか飲まなくていいし、支払いも俺がするよ。なっちゃんはただ俺のことを指名してくれるだけでいいんだ。頼むよ、なっちゃん。俺、今月No.1になれなかったら田舎に帰る約束をしてて。ここまで頑張ったのに諦めたくない。だから、頼むよ、なっちゃん」