婚約者はホスト!?①~永遠の愛を君に~

「えっ? 今から内緒で!?」

どういう意味だろう。

『俺、なっちゃんのこと本気で好きだったんだ』

昔、拓哉さんからそんな告白を受けたことがある。

えっ!もしかして今でも私のことを!?

「拓哉さん、ごめんね………私は圭司のことが好きだし不倫とか考えられない。拓哉さんの気持ちはうれしいけど…私は」

「違う、違う! 違うよ、なっちゃん! さすがにそんな大それたこと考えてないから。実は今日さ、お店で俺の誕生パーティーやるんだけど、なっちゃんにも来てもらえないかと思って電話したんだよ」

拓哉さんが慌てて事情を説明する。
どうやら私の早とちりだったようだ。

恥ずかしさでみるみる顔が赤くなっていく。

「そっか。拓哉さんの誕生パーティー……」

「そう。実は今日の誕生パーティーに俺のNo.1の座がかかってるんだ。今、レンさんと張り合っててさ、月末の今日の売り上げ次第でNo.1が決まるから、このチャンスを絶対に逃したくないんだよ」

拓哉さんが熱っぽく語った。

「そ、そうなんだ。でも……私なんか行ってもお役に立てないよ。圭司に怒られちゃうからお酒はあんまり飲めないし、それに圭司に内緒ならお金だって勝手に使えないし」

応援してあげたいのは山々だけど、こればかりはムリだ。

けれど、拓哉さんも必死

「いや、なっちゃんはお酒なんか飲まなくていいし、支払いも俺がするよ。なっちゃんはただ俺のことを指名してくれるだけでいいんだ。頼むよ、なっちゃん。俺、今月No.1になれなかったら田舎に帰る約束をしてて。ここまで頑張ったのに諦めたくない。だから、頼むよ、なっちゃん」

< 73 / 87 >

この作品をシェア

pagetop