婚約者はホスト!?①~永遠の愛を君に~
店の前に飾られているNo.1ホストの顔写真は響からレンに変わっていた。
その隣に拓哉の小さな写真があった。
そっか。
今はレンの時代なのだ。
彼は私が初めてここに来た時にテーブルについたホストだ。
いきなり肩を抱いてきたり、すごく強引で嫌な印象しかない。
当時のことを思い出しなから階段を上っていると、店からホストとマダムが下りてきた。
ホストの方は噂のレンだ。
さすがに向こうは覚えてないだろうけれど、ドキドキしながらすれ違う。
すると、
「あら、あなた。昔この階段から落ちた人じゃない? そうよね? あの時、響とのキスを邪魔されたんだからよーく覚えてるわ」
マダムが足を止めて私に声をかけてきた。
うわっ、あの時のマダムだ。
何てタイミングの悪い。
「その節はご迷惑をおかけしました」
私は不本意ながら頭を下げた。