婚約者はホスト!?①~永遠の愛を君に~
「えっ、響さん!? どうしてここにいるんです……か?」
目を開ければ、世にも恐ろしい顔でレンを睨みつけている圭司と、そんな圭司の様子に狼狽えるレンがいた。
「おまえ、ちょっとこっちこい」
圭司はレンの髪を鷲づかみにすると、そのまま階段を降りて、人気のない路上裏へと入って行った。
私は落ちていた花束を拾い、二人の後を慌てて追いかけた。
「とりあえず殴るから。歯~食いしばんな」
そう言ってから、圭司は思いきりレンの顔を殴りつけた
「イッテ………ちょっと響さん、いきなり何すんですか! 俺が何したって言うんですか!」
レンが痛そうに顔を抑えながら立ちあがって。
「あ? 俺の大事な妻にてぇ出そうとしたじゃねえか」
「大事な妻にって………。えっ! まさかこの人、響さんの奥さん!?」
レンは信じられないといった様子で、目をパチパチさせながら圭司と私の顔を交互に見た。
「でも命拾いしたな。キスした後だったら確実に病院送りにしてたからな」
元暴走族リーダーの迫力にレンが震えあがる。
「それと、お前だよな? 俺が枕営業してるってウソのうさわ広めてたの。まあ、俺の時は目を瞑ってやってたけど、拓哉にもしてたとはな。実際にやってるのはおまえだろ?真面目にやってる奴の邪魔すんじゃねえよ!」
圭司が怒鳴りつける。
すると、レンは首をブルブルと横に振って否定した。
「響さん、誤解ですって。俺はそんな噂流した覚えもないし、客とだって寝てないですから」