婚約者はホスト!?①~永遠の愛を君に~
「なら、今度は実力でNo.1取れよ。分かったな?」
「分かりました」
「じゃあ、もう行け」
「はい!」
レンは立ちあがり、ペコリとお辞儀して店へと戻って行った。
「良かったぁ……」
私が思わず声を漏らすと、圭司にジロリと睨まれた。
「なにが良かっただよ」
「あっ………えっと、ごめんなさい」
まだ圭司とは喧嘩中だったことを思い出した。
しかも、黙ってこんなところに来てしまったのだから、完全に私の方が部が悪い。
圭司は私を見ながら大きくため息をついた。
「あんなラインよこした後、電話もラインもつながらないとか………俺をどれだけ心配させたか分かってんの?」
「あっ、ごめん。電池切れだったみたい」
バックから携帯を出して謝ると、更に大きなため息をつかれた。
「ずっと俺に怒ってたから、俺への当てつけで出て行ったのかと思ったけど、今日が拓哉の誕生日だって気づいて、嫌な予感がしたんだよ。仕事放り出してきて正確だった」
「ごめんなさい。拓哉さんNo.1にならないとホスト辞めなきゃならないみたいで。応援してあげたかったの」
「だからって、こんな場所にひとりで来たら危ないだろ? さっきだって俺がいなかったらどうなってた?」
圭司は真剣な顔で問いかける。
もうこれは私が悪い。
「ごめんなさい。反省してます」
「じゃあ、なつにはお仕置きだな」
「えっ?」と顔を上げた瞬間、首筋に吸い付かれた。
「ん? イタッ」
チクリとした痛みを感じ、思わず声を漏らす。
「まだだよ、なつ」
今度は反対の首筋に痛みが走る。