好きになった相手には大体相手がいるんです
「うわ~~!海だ!でも・・・人はいないんね~~」

テンションが上がった私の第一声はかなり残念な一言だった。


「やっぱ、詩真ちゃんて見た目と中身のギャップがかなり違うね」

お腹を抱えながら悠木君笑ってる。

完全に出鼻しくじった感ありありだ。


ここはかわいらしく、素敵~とか言っとくべきだったんだけどもう遅い。

仕方がないのでまだ笑ってる悠木君を置いて一人で海岸を歩く。

波は穏やかで波打ち際から少し離れた場所を歩いてると

靴の中に砂が入ってくる。

よくドラマなんかでサンダルを手に持って歩く姿を見かけるが

その意味がわかった。

かっこつけてるんじゃなくって単に砂が入るからなんだ。

私はバレエシューズを脱ぐとパンパンと靴の裏を合わせで叩きながら

砂を落して靴を片方の手で持ちながら歩き出す。

「詩真ちゃん!待って」

笑いが止まったのか後ろから悠木君が私を呼んだ。

振り返ると一瞬悠木君がその場で止まった。

何で止まっているのかわからなくて、どうしたのと聞くが

なんだか顔がほんのり赤く染まっている様に見えた。

でもちょうど夕日が見える時間帯だったから

夕日に照らされているんだと深くは考えなかった。
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