Wildcat~この愛をあなたに~
帝さんってしたたかかも
「帝さん」
「ん?病院まで送ってあげる」
帝さんはぐいぐいと手をひいていく
車はいつものレンジローバー
「これって」
「苦手なんだよねこの香水」
「なにもかもキライなんですね」
「うんまあね」
にこりと笑いながら帝さんは私を助手席におしこめた
「あのえっと」
「待ってて」
向かった先は一希のところ
「一希」
「帝」
顔をあげた一希はいつになく弱気で返答にあぐねた
「美空が欲しいのは優しさなんじゃない?
気づいてあげなよちゃんとみてあげなよ
手放したくないんだろ?」
帝の言うとおりだ
「言うなよ」
「もし一希ができないなら僕にちょうだいよ?」
「誰がやるかよ」
一希が肩を押さえて立ちあがる
「みっともないんだよ守れないくせに」
「口には気をつけろよ?」
「店には戻れそうだね
じゃあ僕は先に戻るから」
車を開けると眠っている美空がいた
「疲れたかなごめんね僕はいつまでたっても弱虫で非力だから」
そっと髪を撫でる
それでも彼女は目覚めない
ずっとこのまま僕の物でいたらいいのに
「一希さん」
君が呼ぶのはいつだって僕の名前じゃないんだ
本当はその口から聞きたい僕の名を
「あーあさっきやっぱりケジメをつけるべきだったかな」
独り言のつもりがいつの間にか起きていた美空に聞かれていた
「帝さん」
「ああごめんね起こしちゃった?」
「あぁいえ大丈夫です
帝さんって車の運転もできるんですね」
「クルーザーも運転できるし小型機も」
私の気持ちはここにはなかった
一希さんの車
運転してるのは帝さん
病院についても気になるのはスマホ
「気になる?」
「あっいえ」
「一希にはちゃんと伝えたの?」
ちゃんと···
伝わったのだろうか
「まだです」
「なんで伝えないの?」
「私がどんなに思っていても一希さんには大切な人がいますから」
ぎゅっとスマホを握りしめる私を帝さんは抱きしめた
「みてられないねぇ君たちは本当に不器用すぎて」
「帝さん」
「僕は好きなんだけどな」
私は言葉に詰まってしまった
「···」
「無理しないで辛くなったらいつでも優しくしてあげる」
帝さんに小さくありがとうと言って私は病室に戻った
「帝さん」
「ん?病院まで送ってあげる」
帝さんはぐいぐいと手をひいていく
車はいつものレンジローバー
「これって」
「苦手なんだよねこの香水」
「なにもかもキライなんですね」
「うんまあね」
にこりと笑いながら帝さんは私を助手席におしこめた
「あのえっと」
「待ってて」
向かった先は一希のところ
「一希」
「帝」
顔をあげた一希はいつになく弱気で返答にあぐねた
「美空が欲しいのは優しさなんじゃない?
気づいてあげなよちゃんとみてあげなよ
手放したくないんだろ?」
帝の言うとおりだ
「言うなよ」
「もし一希ができないなら僕にちょうだいよ?」
「誰がやるかよ」
一希が肩を押さえて立ちあがる
「みっともないんだよ守れないくせに」
「口には気をつけろよ?」
「店には戻れそうだね
じゃあ僕は先に戻るから」
車を開けると眠っている美空がいた
「疲れたかなごめんね僕はいつまでたっても弱虫で非力だから」
そっと髪を撫でる
それでも彼女は目覚めない
ずっとこのまま僕の物でいたらいいのに
「一希さん」
君が呼ぶのはいつだって僕の名前じゃないんだ
本当はその口から聞きたい僕の名を
「あーあさっきやっぱりケジメをつけるべきだったかな」
独り言のつもりがいつの間にか起きていた美空に聞かれていた
「帝さん」
「ああごめんね起こしちゃった?」
「あぁいえ大丈夫です
帝さんって車の運転もできるんですね」
「クルーザーも運転できるし小型機も」
私の気持ちはここにはなかった
一希さんの車
運転してるのは帝さん
病院についても気になるのはスマホ
「気になる?」
「あっいえ」
「一希にはちゃんと伝えたの?」
ちゃんと···
伝わったのだろうか
「まだです」
「なんで伝えないの?」
「私がどんなに思っていても一希さんには大切な人がいますから」
ぎゅっとスマホを握りしめる私を帝さんは抱きしめた
「みてられないねぇ君たちは本当に不器用すぎて」
「帝さん」
「僕は好きなんだけどな」
私は言葉に詰まってしまった
「···」
「無理しないで辛くなったらいつでも優しくしてあげる」
帝さんに小さくありがとうと言って私は病室に戻った