Wildcat~この愛をあなたに~
店のドアが開いたと思ったら大きな音がした
「やれやれ君たちはなにしてるんだい?
立てる?いっちゃん」
「まあな」
「いま手当てするから好きなとこ座って」
奥のテーブル席に座る一希を見る
だいぶひどそうだ
いつもならこんなことはないはず
「っ···」
「大丈夫?なわけないよね」
「自分でやる」
「いいから
なにがあったの?」
手当てをしながら訊くがなにも答えてはくれない
「別に」
「いっちゃんこれ···
病院行こう」
焼けるように痛い肩に触れられ顔をしかめる
「平気」
「なにしてたのちゃんと言いなさい」
拒絶される覚悟で言い放った
「別に」
「わかった、もうなにも言わない
勝手にすればいい
けど君が今、大切にしてる人はどうする気?」
ちらりと置き去りにされた店の飾りが目にはいる
「ほっとけよ」
スマホを床にたたきつけ俺は店を出た
一希がいなくなってすぐに帝が顔をだした
「店長」
「帝くん一希がいなくなった
僕のせいかもしれない」
ちらりと一希の割れたスマホが目にはいる
「捜してくる」
店をとびだしても一希がどこにいるかなんてわからない
俺は店を出て繁華街のほうから裏路地にある店に入った
「一希くん久しぶり」
「峰さん」
「どうしたの?怪我してる」
奥に案内されて椅子に座った
「あんたしか頼れないから」
「痛くないようにはしますが」
「もう既に痛いんだよ」
「煉くんですか?
兄弟喧嘩に銃なんて物騒ですね」
「まあな
あいつを兄だなんて思ったこともないけどな」
「少し痛いですよ」
「っ···」
「今日はどうするんですか?」
「なにが?」
「はい抜けました
幸い血管や骨は逸れてるんで大丈夫だと思いますが念の為、痛みどめだしときますね」
「ねぇ峰さん」
店のほうから甘ったるい声がした
「お客?」
「いえいえ飼い猫です」
「ふーん」
「よからぬことを企むのは悪くないですよ?
でもね1人じゃ限界がありますよ」
包帯を巻き終わると峰さんは呼ばれた方に行ってしまった
「あーあ体いってぇ」
いつの間にか眠っていたらしく夢を見た
「ねぇ一希ずっと一緒にいたいの
ひとりじゃ寂しい」
珍しく甘えてきたあいつに俺はただなにもしてやれなかった
獣のように貪るように体を重ねるだけ
そんな人生、本当に幸せだったんだろうか
「一希くん起きてください」
「あぁ···」
「なんだか幸せそうでしたよ」
「別に」
とんと置かれた水と薬を飲む
「やれやれ君たちはなにしてるんだい?
立てる?いっちゃん」
「まあな」
「いま手当てするから好きなとこ座って」
奥のテーブル席に座る一希を見る
だいぶひどそうだ
いつもならこんなことはないはず
「っ···」
「大丈夫?なわけないよね」
「自分でやる」
「いいから
なにがあったの?」
手当てをしながら訊くがなにも答えてはくれない
「別に」
「いっちゃんこれ···
病院行こう」
焼けるように痛い肩に触れられ顔をしかめる
「平気」
「なにしてたのちゃんと言いなさい」
拒絶される覚悟で言い放った
「別に」
「わかった、もうなにも言わない
勝手にすればいい
けど君が今、大切にしてる人はどうする気?」
ちらりと置き去りにされた店の飾りが目にはいる
「ほっとけよ」
スマホを床にたたきつけ俺は店を出た
一希がいなくなってすぐに帝が顔をだした
「店長」
「帝くん一希がいなくなった
僕のせいかもしれない」
ちらりと一希の割れたスマホが目にはいる
「捜してくる」
店をとびだしても一希がどこにいるかなんてわからない
俺は店を出て繁華街のほうから裏路地にある店に入った
「一希くん久しぶり」
「峰さん」
「どうしたの?怪我してる」
奥に案内されて椅子に座った
「あんたしか頼れないから」
「痛くないようにはしますが」
「もう既に痛いんだよ」
「煉くんですか?
兄弟喧嘩に銃なんて物騒ですね」
「まあな
あいつを兄だなんて思ったこともないけどな」
「少し痛いですよ」
「っ···」
「今日はどうするんですか?」
「なにが?」
「はい抜けました
幸い血管や骨は逸れてるんで大丈夫だと思いますが念の為、痛みどめだしときますね」
「ねぇ峰さん」
店のほうから甘ったるい声がした
「お客?」
「いえいえ飼い猫です」
「ふーん」
「よからぬことを企むのは悪くないですよ?
でもね1人じゃ限界がありますよ」
包帯を巻き終わると峰さんは呼ばれた方に行ってしまった
「あーあ体いってぇ」
いつの間にか眠っていたらしく夢を見た
「ねぇ一希ずっと一緒にいたいの
ひとりじゃ寂しい」
珍しく甘えてきたあいつに俺はただなにもしてやれなかった
獣のように貪るように体を重ねるだけ
そんな人生、本当に幸せだったんだろうか
「一希くん起きてください」
「あぁ···」
「なんだか幸せそうでしたよ」
「別に」
とんと置かれた水と薬を飲む