メガネ殿とお嫁さま
「パンみたいな
軟弱なものを食うな!」

祖父はまた怒鳴った。


「僕、朝からしっかり食べると、
調子が…」

「うるさーい!!

腹が空かんのなら、
外を走ってこい!!」

祖父の雷が落ちる。

仕方なく、
席を立ち、
お辞儀をした。

さらに天井がバカ高いエントランスへと
足を進めた。

食べ物に、
軟弱とか強固とか
あるのだろうかと
思いつつも、
エントランスを突き抜け、
母屋へと向かった。

洋館から、
廊下を抜けると、
これまた古めかしい日本家屋に
繋がる。

僕の部屋は、
その奥の離れにある。
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