罪づけ
は、と透吾が大きく息を吐き出した。
処理をする彼の背中をぼーっとしながら見つめる。
肩甲骨の綺麗なラインを視線でなぞった。
終わったあと、透吾に抱えられてベッドまで運ばれる。
ぎし、とベッドがきしむ音を耳にした。体が沈み、彼の重みで更に沈む。
慣れた枕は私を優しく迎え入れてくれて、簡単に意識を飛ばしてしまいそうになる。
「透吾、まだ帰らなくていいの? もうすぐいつもの帰る時間でしょう?」
本当は言いたくない。終わらせたくないこの時間。
だけど、この関係には必ず終わりを感じる。それを先延ばしにしてもいいことはないから、仕方がなく口にした。
「んー、今日は出張で家にいない」
「そうだったの」
「だから愛のところ泊めて……」
ふぁ、とあくびをしながらの言葉。
半分寝てるのかしら。眠そう。
そういえば透吾の奥さんは家事をこなしながらも働いているんだった。
ハードな生活を送っていて、帰りが遅い日も少なくない彼女だから、私たちの関係に感づく様子もないのかもしれない。
「ゆっくりできるんだったら、もうちょっと特別なことでもすればよかったかもしれないわね」
重い体を動かして寝返りを打つ。透吾の顔を覗くようにすれば、彼がふわりと優しく笑った。
「これでいいよ」
「え?」
「いつも通りそばにいるだけで十分」