嘘つきなポーカー 2
―――…。
デートの日の日曜日がやって来た。
朝早く、由佳は待ち合わせ場所の駅前に居た。
本来の待ち合わせ時間の15分前に着いてしまい、由佳は落ち着かずにそわそわとしていた。
ここ数日、由佳はあまりぐっすり眠れなかった。
今日のデートのために、由佳はここ数日寝る間も惜しんで計画を立ててきた。
どんなデートプランにしようかとか、どこに行こうかとか、インターネットや雑誌を駆使して必死に考えていたのだ。
何せ由佳もデートなど生まれて初めての経験なので、どんなところに行けばいいのか、何をすればいいのか全く分からなかった。
そして色々と調べた結果、とあるテーマパークがデートスポットだと間違いないという結論に至り、由佳はそこに行くことにした。
由佳がそわそわとしながら待つこと10分、薫が現れた。
「あれ…早めに来たのにもう着いてたのか。」
薫はそう言って由佳のもとに歩み寄った。