王様とうさぎさん
 莉王はカーテンを開けて出てくると、

「この服どうですか?」
といきなり訊いてきた。

「……よく似合うよ」

 そこで莉王はカーテンを閉める。

 またなにかまずかったのかと思ったのだが、莉王は、

「はい。
 問題です。

 今、私は何色の服を着ていたでしょう」
と突然、クイズを始めた。

「くすんだ水色」

「じゃ、柄は?」

「花柄」

 カーテンが開いたが、莉王は少し考えている。

「でも、もしかしたら、記憶力がいいだけかも」

「なんの話だ?」

「すみません。
 めんどくさい女みたいなこと言っちゃって。

 でも、さっき思ったんです。

 允さん、ほんとに私のこと、見てますか?

 本当は私の顔もよくわからないくらい、見てないんじゃないですか?」

「なんでだ。
 可愛いと言ったからか」
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