王様とうさぎさん
「わかりました。
 今日も帰って食べます」
と允の意見も聞かず、即答すると、允が、なにっ? という顔で見た。

「あの、今日はちょっと允さんが忘れ物したらしいので、取りに寄ってから……

 え?
 允さんは帰らなくていい?」

「貸せ」
と允がスマホを取ってしまう。

「母さん、なに言ってんだ。

 は?
 そりゃそうだけど。

 莉王が一人じゃ、心細いだろうが」

 そこで、代われ、と言われたらしく、スマホを渡してきた。

「もしもし?
 莉王ちゃん。

 たまには女同士の話もしたいから、あんたは来なくていいって言ったんだけどねー」

「そういや、泊まるの、花嫁だけでいいはずですもんねー」

 結託しやがって、という顔で允は見ている。
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