王様とうさぎさん
「でも、なんか淋しそうだから、允も連れて帰っていいわよ」

 いや、そもそも允さんが居ないと、足がないから、帰れないんですけどね、と思っていた。

「あ、そうそう。
 允のマンションに寄るようだけど、気をつけるのよ」
と由莉子は言い出す。

「男なんて、安全そうに見えてもわからないんだから」

 いや、これ、貴方の息子さんですけどね、と苦笑いして、電話を切った。
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