王様とうさぎさん
「そ……そんな」

 そんな大雑把な話でしたっけ?

 結婚するとかしないとかって。

 そうしている間にも、允は、目の前で親に電話している。

「月曜日に結婚しようかと思うんだけど」

 どんな電話だ。

 横では清香が畳みかけるように言う。

「殺さなかったじゃない。

 好きなのよ。

 私は殺されたわ。

 愛されてなかったのよ」

「え――」

 振り向いたとき、一瞬、目が合い、清香は淋しそうな顔をした。

 そして、消える。

 え、ちょっと待って。

 今のって——。

「よし、月曜だ」

「は?」

 こっちはこっちでなんか進行してるしっ。
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