王様とうさぎさん
「式は月曜だ。
 うちの父親が挙げてくれる。

 お前のご両親がいいと言えば、それでもう決まりだ」

 そう言い終わらないうちに、允は莉王を抱き上げた。

「いや、ちょっとっ。
 だから、まだ式もしてないし、籍も入れてないしっ。

 貴方が好きかどうかもよくわからないしっ」

「そんなの俺にだって、よくわからない。
 この間出逢ったばかりなのに」

「だから、もうちょっと時間をかけてみませんか?」

 抱き上げられた弾みで、捲れそうになるスカートを押さえて、莉王は言った。

「駄目だ。
 考えてる間に、忍か真人に持っていかれそうな気がするから」

「なんで、その二人——」
と言うと、

「他にも居るのか」
と睨まれる。

「い、居ませんよっ。
 そうじゃなくて、その二人も違いますってっ。

 ほんとにあの、うちの親厳しいんでっ」
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