王様とうさぎさん
莉王たちは、そのまま、廊下の自動販売機の辺りで、たむろって珈琲を飲んでいたが、潮の姿がいつの間にか消えていた。
微かに声が聞こえる気がして、そうっと渡り廊下の方を覗いてみると、大きな柱の陰で、潮は彼氏に電話をしていた。
最近、社内であまり見かけなかった原因はこれか、と思う。
普段なら、給湯室などでしゃべっているはずの時間にも、隠れて、せっせと彼氏に電話をしていたようだ。
どんだけラブラブなんだ。
でも、ちょっとうらやましかも、と思いながら、莉王はそれを眺めていた。