王様とうさぎさん
山道なので、後続車は居ないが、突然だったので、驚いた。
「どうしたんですか?」
と訊くと、允はこちらに向き直り、
「いや、一度、お前にはっきり言っておこうと思って」
と言い出す。
な、なにをですか、と身構える。
出会って二週間で結婚させられること以上に、なにか恐ろしいことが待っていそうな気がして。
すると、允は言った。
「忍に結婚の話をしたとき、訊かれたんだ。
最初は打算で付き合い始めたのに、いつ好きになったのかって」
打算ってな。
まあ、そうなんだろうけど、はっきり言われると、ちょっと堪えるなと思っていた。
「俺が最初にお前を可愛いなと思ったのは——」
そこで允は言葉を止める。
シートベルトを外すと、身を乗り出して口づけてきた。
少し離れて囁く。
「今日はやらないのか?」
と。
「どうしたんですか?」
と訊くと、允はこちらに向き直り、
「いや、一度、お前にはっきり言っておこうと思って」
と言い出す。
な、なにをですか、と身構える。
出会って二週間で結婚させられること以上に、なにか恐ろしいことが待っていそうな気がして。
すると、允は言った。
「忍に結婚の話をしたとき、訊かれたんだ。
最初は打算で付き合い始めたのに、いつ好きになったのかって」
打算ってな。
まあ、そうなんだろうけど、はっきり言われると、ちょっと堪えるなと思っていた。
「俺が最初にお前を可愛いなと思ったのは——」
そこで允は言葉を止める。
シートベルトを外すと、身を乗り出して口づけてきた。
少し離れて囁く。
「今日はやらないのか?」
と。