王様とうさぎさん
「まあ、允なら見劣りしないから大丈夫だと思うけど。

 この王様がいまいち、結婚に乗り気じゃないから危険なんですよー」
と忍がロクでもないことを言い出す。

「王様っておっしゃるんですか?」
と城ヶ崎がすっとぼけたことを言い出す。

 いや、それ、名前じゃないだろうよ、と思った。

 軽く講座のようなものを受けたあとで、ライスシャワーはどうするかとか、いろいろ訊かれたが、二人でひっそりとという計画だったので、すべて断った。

「お疲れさまでした。

 隣のお店にどうぞ。

 母がやってる店なんです。

 お茶をサービスしますよ」
と城ヶ崎は笑う。

 彼の母親が、半分趣味でやっているらしいが。

 雑誌などにも紹介されたりしているようだった。

 木々の隙間に可愛らしいログハウスが見える。

 允が、忍と先に行っておけと言うので、そうすることにした。
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