王様とうさぎさん



「王様、すぐ、本気にするから」

 いや、絶対、あれはマジだ、と忍を横目に見ていた。

「卓(すぐる)は、人のオーラみたいなのが見えるんですよ。

 霊は見えないらしいんですけど。

 私も少し見えるんですが、ご主人、すごく綺麗な気をしてらっしゃいますね。

 そういう人と繋がっていると、いい影響受けるみたいですよ」

 城ヶ崎さんは、オーラは見えて、霊は見えないのか。

 いろいろだなあ、と思い、聞いていた。

 しかし、何故だろう。

 忍が言うと、胡散臭いが、城ヶ崎の母が言うと、信じられるのは。

「あの、この王様は、どんなオーラですか?」
と忍が訊いてみている。

「そ、そうですねえ」
と何故か言い淀む。

「しっちゃかめっちゃかな感じでしょう?

 かなり落ち着きがない感じの」
< 466 / 508 >

この作品をシェア

pagetop