今夜、上司と恋します

私の企画案であったジュエリーボックスのノベルティサンプルが出来たが、納得がいかずに試行錯誤していた。


今日もその打ち合わせ。

どうにか納得のいくモノに仕上がったのは、オープン二週間前だった。
工場の従業員にも迷惑がかかってしまったけど、直接言って私は何度も頭を下げた。


従業員からチクチクと嫌味を言われたけど、なんとか引き受けてくれてホッとした。


雑誌でも新店舗について、巻頭で宣伝してくれたからか問い合わせもあり、前評判は好調の様だった。



「坂本さん」

「はい」



自分の机でPCに向かっていると、長沢さんが声をかけて来る。



「ノベルティのショッパー届いたんですが、どこに置いておきますか」

「あー、それか。第一倉庫によろしくお願いします」

「わかりました」


ショッパーそういえば紐を通さないといけなかったな。
長沢さんが戻ってきたら頼んでおかないと。


その時、私の電話が鳴ってそれに出るとすっかりその事は頭から抜け去っていた。


オープン前日。
私は新店舗に佐久間さんと一緒に来ていた。


内装のチェックだ。



「うん、ここも問題ない」

「そうですね」

「それじゃ、スタッフは清掃と商品の納品チェックだな」

「はい」



清掃をしながら、商品を陳列して行く。
その作業は夜遅くまで続いた。


佐久間さんは他に行くところがあるからと、早めに切り上げた。
どうにか形になったところで、私は明日も早いからとスタッフを帰す事にした。


帰り間際、新店舗の店長が私に声をかけてくる。
< 135 / 245 >

この作品をシェア

pagetop