今夜、上司と恋します
「やあ、佐久間さん。待ってたよ」
「お世話になってます。三国さん」
綺麗にお辞儀をして挨拶をすると、三国さんはカラカラっと笑った。
厳しそうな顔をしてる割には、親しみのある話し方で言った。
「堅苦しい挨拶はよそうじゃないか。佐久間さん。
私は貴方の事を気に入ってるんだよ。
おや、そっちの子は初めて見る子だね。
いや、立ち話しもなんだから座ってくれ」
「はい、失礼します」
私もぺこりと挨拶をしながら、革張りのソファに座った。
「今度から私の補佐をして貰う坂本です。
こういった場は不慣れでまだ未熟ですが」
「さ、坂本です。よろしくお願いします」
緊張で声が上ずったけど、思いの外三国さんは優しい口調で返してくれた。