今夜、上司と恋します
「えっと…?」
困った様に私と広瀬を交互に見ている美沙都。
そんな美沙都にニッコリスマイルで話し出すのは広瀬。
出た。
営業スマイル。
これに皆騙されるんだよ。
「初めまして。俺、同期の広瀬って言います。
たまたま会ったんで話してました」
「あ、そうだったんですか。私は志村です」
ぺこっと二人してお辞儀している。
「それじゃあ、邪魔しちゃ悪いからあっち行きますね」
「え!?いいです、まだ食べ途中みたいだし、広瀬さんさえよければいて下さい」
「美沙都!?」
ちょ、ちょっと。
何引き留めてるの。
「そうですか?では、お言葉に甘えて」
しかも、広瀬も満更でもないって感じで話し進めてるし。
広瀬の用事は!?
そういえば秘密って濁されて、何も聞いてないけど!?
……いいけどさ。別に。
広瀬が嫌いなわけじゃないし、一緒にいて楽しいのは確かだし。