今夜、上司と恋します


「こういうのが好みなのか」

「まあ、あまり派手でないから洋服も選ばないかなって思って」

「成程」

「すみません。足を留めてしまって。行きましょうか」

「ああ」


すぐに佐久間さんの横に並ぶと、佐久間さんが口を開く。


「これから外出も増えると思うから、準備しておいてくれ」


佐久間さんからそう言われて、私は「はい」と返事をした。


売上や、店舗調査。
もっと、流通を勉強しなくちゃな。



「忙しくもなると思うが、何かあれば言ってくれ。出来るだけ善処する」

「はい」



期待されているって事だろうか。
素直にそれは嬉しかった。


頑張ろう。期待に応えたい。
それに、認められる様になりたい。


見た目がお似合いとか、そんなんじゃなくて。
スタッフにもこの人なら安心して店舗について相談出来るって思われたい。


佐久間さんみたく。
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