臆病な私でも恋はできるのか。
「でも、お風呂は入らないとね」
「はい…」
眠い…
ふわふわとした足取りで彰人くんの肩をかり階段を降りた。
「沙織ちゃん大丈夫?眠いの?」
リビングの前を通るとき、ドアから雪柳さんが出てくるのが見えた。
「沙織ちゃーん?」
…雪柳さんの声…かな?
「ん…」
「ん…だって!可愛い!ね!彰人!」
「うるさい」
二人のやり取りなんて聞こえず、もうすでにこの頃には私の瞼は閉じかけていた。