バンパイヤ×暴走族




ティナは不思議な感覚だった。 



これはバンパイアの血
血がカラッポだった中に、両親の血が入っていく。




嫌だ。


止めて…。



二人が死んじゃう…。
そう思っても止められなかった。




ティナの中に眠る本能が、バンパイアの血を求めていた。



だからバンパイアの血は嫌いなんだ。





髪も体も、服も、だんだん大きくなる。
back memoriesの魔法が… 解けていく。



バンパイアの…両親の血から、二人の思い出が流れ込んでくる。




忘れてはいけない…。



SSレベルの秘密を…。




両親に化けた二人は血の水溜まりに倒れた。



それが、12歳の儀式とかぶる。




お父さんと、お母さんは…私が殺した。



テ「イヤァァァァァァァァァアアア!!!!!!」

ティナの過去を隠したパンドラの箱は




…粉々に砕け散った。

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