王子なカノジョと姫なカレ


ん?

ダメ? って……なにが?



首を傾げてまわりを見るけれど、女の子たちはみんなぼぅっとしていて目が合わない。


「お前も相変わらずだな…」


むしろここまできたら尊敬するわ、と怜が肩をすくめる。


「なにが、「あっ、庵治さーん」」


私の言葉に被せるようにして聞こえてきた声の方向を向く。


「あれ?媛山くん、どうしたの?」


相変わらず遠巻きに彼を眺めているファンらしき子達。


よっぽど好きなんだなぁー…。


ズキッ。



「…?」


なんだろう、この胸の痛み…。


「これ忘れ物です。あと…これも」
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