俺様常務の甘い策略
あの男が脅したように本当に顔を傷つけられていたかもしれない。首をちょっと切られただけで済んだ私はラッキーだった。

颯介が来るのがもう少し遅ければ……私はどうなっていたのだろう?

あいつ……もう寝たかな?

ベッドから起き上がって、颯介の寝室に向かうと明かりが少し漏れていた。

まだ仕事をしているんだろうか?

ノックをして颯介の寝室に入ると、あいつは笑顔で私を迎えた。

ベッドの上で仕事をしていたのか颯介はノートパソコンの電源をオフにしてサイドテーブルに置く。

「何か話でもする?」

「……わからない」

私は小さく呟いて、颯介のベッドに座る。

「おいで」

私を安心させるかのように小さく笑って、颯介が私を招き入れる。
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