俺様常務の甘い策略
私が素直に田中さんを褒めると、彼女は私の浴衣姿をチラリと見て冷ややかに言った。

「秋月さんは極道の女みたいですよ」

極道って……。

私は田中さんの言葉に乾いた笑みを浮かべた。

ちょっと見直したんだけど、この言い方は直らないらしい。

「わあ、沙羅先輩、凛としていて素敵です。色気があって大人な女って感じ」

「夏海ちゃん、ありがとう。じゃあ、正面玄関に向かおうか」

三人で正面玄関に向かうと、和やかに談笑していた男性陣が私達の姿を見て微笑んだ。

「やっぱり女の子の浴衣姿は綺麗だな」

スコット氏が顎に手を当てながらニヤリとする。

そんな彼に颯介が耳打ちすると、彼が私の方を見て意味ありげに微笑んだ。

何て耳打ちしたんだろう?

きっと颯介の奴、またくだらない事言ったんだろうな。
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