俺様常務の甘い策略
颯介の後ろ姿を見送り、私がガラスの破片を片付けようとまた屈むと、夏海ちゃんがホウキとちり取りを持って現れた。
「藤堂さんに頼まれました。沙羅先輩、指切っちゃったんでしょう?ここは私に任せて下さい」
「夏海ちゃん……」
「素手じゃ危ないですよ。先輩はもう帰って下さい。いいな、沙羅先輩は。私も藤堂さんみたいな素敵な婚約者が欲しいな」
夏海ちゃんがふふっと含み笑いをする。
「あのね……その……藤堂さんとの事は……」
私は否定しようとするが、うまい言葉が見つからない。
「大丈夫です。私は誰にも言いませんよ。でも、もう公認の仲じゃないですか?」
「え?そうなの?」
公認って……。本人は結婚は認めてないんだけど。どんな風に噂されてんだ、私達?
「少なくともうちの幹部とその秘書はもうすぐ沙羅先輩が藤堂さんと結婚するって思ってますよ」
「はは……そうなんだ」
私は乾いた笑いを浮かべる。
なんかもうイチイチ反論するのも疲れた。
来月には私……あいつに苗字変えられてんじゃないだろうか。
「藤堂さんに頼まれました。沙羅先輩、指切っちゃったんでしょう?ここは私に任せて下さい」
「夏海ちゃん……」
「素手じゃ危ないですよ。先輩はもう帰って下さい。いいな、沙羅先輩は。私も藤堂さんみたいな素敵な婚約者が欲しいな」
夏海ちゃんがふふっと含み笑いをする。
「あのね……その……藤堂さんとの事は……」
私は否定しようとするが、うまい言葉が見つからない。
「大丈夫です。私は誰にも言いませんよ。でも、もう公認の仲じゃないですか?」
「え?そうなの?」
公認って……。本人は結婚は認めてないんだけど。どんな風に噂されてんだ、私達?
「少なくともうちの幹部とその秘書はもうすぐ沙羅先輩が藤堂さんと結婚するって思ってますよ」
「はは……そうなんだ」
私は乾いた笑いを浮かべる。
なんかもうイチイチ反論するのも疲れた。
来月には私……あいつに苗字変えられてんじゃないだろうか。