俺様常務の甘い策略
だが、完全ではない。

俺は沙羅をちょっとからかって、キスを要求する。

彼女は最初は恥ずかしがったが、最終的には俺に優しく口付けた。

涼太には偉そうな事を言ったけど……、渡辺に言われなかったら俺も沙羅への気持ちに気づかず沙羅を他の男に取られていたかもしれない。

今……沙羅が自分の腕の中にいる。

それがどんなに幸せな事か……。

渡辺には感謝しないといけないな。

あいつにはプリンスもみてもらってるし、何か土産でも買っておくか。

その夜は、ずっと沙羅を背後から抱き締めたまま眠った。

彼女の実家で過ごすいつもとちょっと違う夜。

もっと沙羅を大事にしたい。ずっと側にいて守りたい……。

それは、俺の最優先事項で……俺の一番の我が儘かもしれない。

俺の最愛の眠り姫は今、夢の中。

彼女の寝顔を見守りながら、俺も眠りにつく。

それが、この上なく贅沢な俺の至福の時間……。

彼女といられるこの時間をずっと大切にしたい。
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