期間婚〜彼と私の微糖な関係〜


少し先輩に気圧されながら、席に着くと

「あれ?羽田さん?」

聞き覚えのある声がして向かいの席の男の子をみると

愛らしい笑顔を向けた

若社長の弟がいた…。


「あっ…、先日はどうも」

会釈をした私に「真面目過ぎ」と笑う彼。

確か…名前は千秋。

私と若社長の関係は知らないはずだ。


とりあえず自己紹介から始まった合コンは私が思っていたのと違って砕けた感じで

ただの飲み会みたいで楽しい。


普段、嫌味な先輩もずいぶん、取り繕ろってるし。

でもきっと、明日職場で会った時にはいつもの嫌味な先輩なんだろうな…と思うと泣けてくるぜ。



「隣、いい?」

そう言いながら私の隣に座った千秋君

「羽田さん、下の名前は?」

「千代子です。みんなにはちょこって呼ばれてます。」

「ちょこ?可愛い。年齢は?」

「21。今年のクリスマスに22です」

「じゃあ、俺の1こ下じゃん。タメ口でいいよ。」

千秋君はプライベートの若社長に雰囲気が似てる。


「こういう場なら聞いてもいいよね?連絡先」

若社長のことがあるからちょっと気まずいけど、断る理由も思いつかない

私達は連絡先を交換した。

「毎日ちょこに電話しちゃおうかな?」

「毎日?それはさすがに多いでしょ?」

笑う私に、千秋君はわざとらしくガッカリした様子を見せた。

「ダメ?」

「たまになら…」

「やった!」

わざとらしい笑顔はなんとも言えない悪ガキみたい。

「なんかこの間はごめんね?」

「何が?」

「制服のこと。兄が突然怒りだして…プライベートでは優しい兄なんだけど」

「ああ…別に大丈夫だよ。私が悪かったんだから」

確か下着が透けてたんだっけ?

思い出すと苦笑いがこぼれる。



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