期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
「それなら…そういう女ばかりじゃないって、ちょこが教えてよ?」
どうやって?
キョトンとした顔で見つめた私に、千秋君の眼差しはまだ、真剣なものだった。
「ちょこが、俺のそばで、ちょこ自身で教えてくれればいい…」
そう言って
触れそうなほど
近づく唇。
伏せ目がちになった瞬間、千洋さんの顔が頭に浮かんで、私は勢いよく千秋君の唇を手で覆った。
「それはちがーう‼」
口を覆われて、少し驚いた様子の千秋君だったけど
瞬間、大声で笑った。
「止めるの遅いよっ」
「なにそれ?止めてくれるのを待ってたの⁈」
少しむくれた私に「ごめんごめん。」と言った彼はその場に肩肘をついて寝転んだ。