期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
その紙を手渡され
思わず息を飲んだ
えっ…?
なんで…?
広げた紙は
以前、前社長がわざわざ用意してくれた婚姻届け
慌てて顔をあげると
優しく微笑む彼がいた。
「社長…?」
すると、彼はポケットから見覚えのある指輪をだして、社員みんなの前で声を張り上げた。
「僕には君が必要です。
結婚して下さい‼」
瞬間、盛り上がるホール内
突然の社長のプロポーズに社員みんなが驚いたのだ。
唖然とする私に「ダメ…?僕はちょこちゃんじゃなきゃ嫌なんだ」と呟いた。
「嫌なわけ…ないです」
嫌なわけない。
あなたと離れてから
心に穴が開いたように
虚しい時間だけ過ごしていた。
あなたに会いたくて
その声が聞きたくて
どうしようもなくて
なんども携帯を握りしめて
諦めた。