期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
「珈琲ゼリーも入ってるんだな」
「はい。珈琲ゼリーは千洋さんの好きなものです。」
笑いかけた私に前社長が、「千洋も食べなさいと」手招きする。
若社長は少し驚いて戸惑いながらも客用のパイプ椅子に腰をかけて珈琲ゼリーをつつく。
なんだかんだ世間話をしているうちにあっという間に1時間がすぎていた。
「じゃあ、そろそろ行こうかな…」
私に声をかけた若社長に「ちょっと待ちなさい」戸惑いながらも前社長が声をかけた。
「千洋、お前も私に似て鈍感な男だな。
婚約者に指輪もプレゼントしていないなのか?」
その言葉にギクリとしてパッと片手で左手を隠したのはもう遅い。
「指輪は…2人でゆっくり決めようかと思っていたんです」
若社長のナイスな言い訳にグッジョブな気分だ。
私は後ろで頬笑みながら頷く。