期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
眩暈を起こしかけてる私とうってかわって楽しそうにショーケースを覗きこむ若社長。
「どんな物をお探しですか?」
上品でできたようなお姉さんが若社長に声をかける。
私は一人、取り残されたような気分でぼんやり窓のそと(私の現実世界)を眺めていた。
「ちょこちゃんこっち来て」
手招きされて彼の隣に並ぶ。
「どれにする?」
何が?
若社長の指差したショーケースの中には額のおかしい指輪が神々しい光を放ちながら並んでいた。
「婚約指輪だよ。どれがいい?」
「えっ?」
だって私、偽りの…しかも期間限定の婚約者だよ?
婚約指輪とかおかしいでしょ?
しかも額がおかしい。
「ちょこちゃんの気に入ったものにするといいよ。」