期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
「何か欲しいものとかあるの?」
ただ、そんな事を聞きたいだけなのに、そんな日に限って若社長の帰宅は遅かった。
夜の闇が深くなって、時計の針はずいぶん前に日付を変えたのに
作った料理を冷蔵庫に片付けて、暗闇のリビングのソファーに寝転びなからその帰りを待っていた。
うとうととしかけた頃、カチャンと静かに玄関のドアが開く音がして、体を起こすのと同時に、私を見つけた若社長が少し驚いた表情で入ってきた。
「ちょこちゃん⁈寝てくれてても良かったのに」
「…こんな時間まで大変でしたね」
「立て込んでてね…」
「夕食は済ませてきたんですか?お風呂溜めておいたよ?」
「いや…両方済ませてきたから」
「そうですか…」
疲れた様子で、ドッカリ私の横に彼が座り込んだ時
不意に香った女性ものの香水の臭い。