期間婚〜彼と私の微糖な関係〜
「欲しいもの?突然だね」
彼が考えこんでいるみたいだから、私はその間に冷蔵庫から発泡酒を2缶取り出して1つを若社長に渡した。
「ちょこちゃんも飲むの?」
少し驚いた彼に「私だって大人ですから」と、ちょっと生意気言って発泡酒を一口すすった。
やっぱり苦い。
口の中に広がる苦味に目をキュッと閉じた。
たった一口で身体全部が熱くなる。
「無理するんじゃないよ?」
「無理なんかしてない。それより私の質問に答えて下さいよ」
どうして苦いと知ってて
発泡酒なんか口にしたのか自分でも不思議だった。
例えて言うならこの苦味は
若社長から香る女性の臭いのように苦い気分にさせる。
でも
飲みたい気分だったんだ。