夢色約束
「た、ただいま…」


「「「「香里奈様!!!」」」」

家に入った瞬間駆け寄ってきたメイドさんや執事さんたち。


「心配かけて、ごめんなさい」


「ご無事で何よりです」

いや、何もなかったんだけど…


「香里奈様、」

後ろからの光の声に反応する。

怖い…

怒ってる…


「夕食時にお呼びします。お部屋でお休みください」


「…う、ん」

俯いて返事をする私。

相当小さな声になってしまったけど、光には聞こえたのか奥へ行ってしまった。

『ありがとう』も言えなかったな…

そんな私たちをただみんなが心配そうな目で見ていた。
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