隣のあなた。…運命の人と…
『ちょっと、触るな……』
そう言って、俺は紗織が抱きかかえている鞄を少し浮かしようにずらした
……っっ!
引き裂かれたシャツ
胸元にミミズ腫れで赤くなっている
『お前……まさか……』
『前の男か!』
紗織はまた鞄を抱きかかえて
うずくまった
やっぱり……
なんでだよ…
なんで、紗織がこんな目に合わなきゃ
ならねぇんだ!
俺は紗織に声をかけ
抱きかかえながらマンションへ入った。