ラヴ・ラヴァーズ・キス
「由愛、いいかげんにしろよ。」

ズシンと重たい重低音ボイスで運転席の彼が叱る。

「私は本気です。」

「・・・兄貴に言うぞ?」

・・・兄貴って、あのヤバイ雰囲気の翔って人のこと・・・だよね?

由愛は、びくっと肩を一瞬震えさせた。

何、怖いの?

あの人、兄弟にも怖い人なんだ・・・確かに、普通の雰囲気じゃなかったもんね。

「それは・・・。」

由愛の目が私を捉える。

・・・

えっと・・・

女の子同士だってのに・・・そんな目で見られると・・・

私は、若干紅くなり由愛に手を差し出した。

「と・・・。」

「ああ・・・はい。」

由愛からボトルを受け取って、私は会釈を返した。

くすって、また小さく微笑む。
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