ラヴ・ラヴァーズ・キス
あっーーーーというまに時は過ぎていき、引っ越し前日。

私は、いつものように彼の姿を眺めていた。

毎朝の日課。

駅も変わらないから、これを続けることができるってのは、本当に良かった。

はあ……

麗しの我が君。。

名前も知らない彼に、惹かれたのはもう半年以上も前のこと。

あの時、あの瞬間から、彼は私の王子様になった。

会話どころか目を合わせたこともない。

ただ、

眺めてるだけ

彼が電車に乗るまで

ブブブ

唐突に響いたバイブ音に我に返った。

鞄の中、携帯!
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