麗雪神話~青銀の王国~
三日後の丑三つ時はまたたくまにやってきた。

セレイアは窓を開け放ち、身を乗り出して闇夜に目をこらした。

ディセルは、厳重な警備の中をかいくぐって、どうやってここまで来るつもりなのだろう。青プミールは相当高価なはずだが、どうやって手に入れたのだろう。

途中でつかまってしまいはしないか。

それで投獄されでもしたら、……。

不安を覚えながらも、セレイアはきっと来てくれると信じていた。

必ずと、言ってくれたから。

「…私はここよ、ディセル」

お願い、早く私を見つけて―――。

いてもたってもいられず、落ちそうなくらいに身を乗り出した時、翼のはためく音が聞こえた。

一騎の青プミールが、ぐんぐん上昇して、この窓に近づいてくる。

騎乗者は、黒いマントにフードを深くおろした謎の人物だ。

顔なんて見えなかったのに、セレイアにはわかった。

彼が、待ち焦がれたディセルだと。

(私だって、あなたを見つけるわ。
あなたがたとえどんな姿をしていても)

「…ディセル!!」
< 84 / 172 >

この作品をシェア

pagetop