さぁ、オレと恋をしてみようか
なんだ、この会話…。なんで、キスしたかしてないかの確認されんだっ?全然、わっかんねぇ…。


「あのね、そのことで……芽衣子が悩んでたの…」
「え?」


思わず、トナリにいた芽衣子を見た。


芽衣子は、ただ俯いていて、その表情はわからなかった。けど……。


「芽衣子、もしかして待ってた…?」


思わずそう聞くと、小さく頷いた芽衣子。


「あー、そういうことか…」


1ヶ月も付き合ってるのに、手しか繋がないオレに不安になってたのか。


「あの、さ…。お父さんとお母さんがいる前で言うのもアレだけどさ…。芽衣子にとったら、初めての彼氏でしょ?だから、急がないほうがいいのかなって思ってたんだ。でも芽衣子は、したかったんだ?キス」


〝キス〟を強調して、チラッと顔を覗くと「……っ!」と、声にならない声を出して、両手で顔を隠した。


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