いつかウェディングベル
翌日はいつも通りに起きて出掛ける支度をすませ、加奈子と芳樹を連れて病院へと向かった。
昨日までのゴタゴタした日とは違って今日はとても和んでいて穏やかに過ごせそうだ。
「頬が少しアザになってるけど痛くない?」
「あ、ああ。平気さ。なにせ加奈子を守った勲章みたいなものだから。」
「あら、だったら、その勲章に感謝しなくちゃ。」
「感謝は言葉より加奈子の熱烈なキスがいいな。」
「いいわよ、でも、安全のために車は路肩に停めてね♪」
加奈子に誘惑されるように路肩に車を停めると、加奈子は自分のシートベルトを外すと俺の顔を掴むなり顔を近づけた。
そして、次の瞬間に加奈子の激しくも甘い蕩けるような、かつ痺れるキスをしてくれた。
あまりの情熱的なキスに俺まで夢中になっていると、歩道を歩く高校生らに見られてしまった。
「あんなエッチなキスってヤバイよね。」
「朝からスッゲー良いもん見た!」
「あの姉ちゃんの胸が揺れてるの見たか?ボインボインで美味そうだったぞ♪」
どうやら通学路に車を停めたようで俺は急いで加奈子を離すとハンドルを持ち車を走らせた。
「最近のガキはませすぎなんだよ。」
「あら、透だって同じだったでしょ? あの年頃の時って女の子に夢中だったでしょ?」
「そりゃあ、・・・」
余計なことを言うのをやめた方が良さそうだ。
きっと加奈子のことだ要らぬ詮索をしてまた余計な噂の元をばらまきそうだ。
「それより、お義母さんは無理してなければ良いが。お義父さんの付き添いで無理が祟ってないか?」
話題を変えたのが気に入らないのか急に剥れた加奈子は俺の顔をじっと覗きこむように見ていた。