みんなの冷蔵庫(仮)1
「当然私も会長のすぐ後ろに控えておりました」


よく考えたら、私、佐田さんくらいの年齢の男の人と、こんな至近距離で話する事ってあまりない。

てか、全然ない。

若い男の人より、断然緊張する。

京極やシグマみたいに、ちょっと中性的な部分を持った男の人が最近多い中、珍しい程完璧なまでの男臭さ。

慣れてないし、緊張する。


「すると突然、あの辺りから強い光が出て、あまりの眩しさに一瞬だけ目を閉じました。一秒もなかったと思います」


佐田さんは私達が座っているところから、一番離れた場所になる扉の辺りを指差した。
私の挙動不審に動き回る視線に、気付いているのかいないのか、佐田さんはあまり抑揚のない低音で話し続ける。


「しかし、目を開けた時には、そこに人がいたのです」


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