みんなの冷蔵庫(仮)1
消えたのは京極のお父さんなんじゃなかったの?!

私の眉間に力が入る。

光を浴びたのは佐田さん? 

さっぱり意味がわからない。

佐田さんは上体を私に近付け、声を潜めて言った。


「私は光を浴びて突然視界が黒で覆われた後、見た事のない建物のような場所に瞬間現れ、すぐまたここに戻ってきました」


「戻った?!」


声が裏返る程びっくりした私をじっと見て、佐田さんは無言で頷いた。


「はい、戻りました。しかし、戻ったのはこの部屋のドアの外、つまり廊下でした。多分、ほんの数秒の出来事です」


さっきまで綺麗な姿勢だった佐田さんが、肩を落とした。


< 132 / 491 >

この作品をシェア

pagetop