みんなの冷蔵庫(仮)1
「慌てて部屋に入った時には、会長に向けてあの光が……そして覆面男も同じように……」


佐田さんの瞳には、暗い影が落ちていた

かける言葉を迷っていると、佐田さんは何かに気付いたように勢いよく顔をあげ、鷹のように鋭い目を部屋の奥へ向ける。

私もつられて首だけ後ろを向き、佐田さんの視線の先にある、先程入ってきたドアを見た。

数秒後、ノックなしにそこは開き、京極が姿を見せた。

佐田さんがその姿を見て張り詰めていた力を抜き、短く息を吐き出すのを背後で感じた。

部屋に人が近付く気配を感知していたのだろうか。

常にこんな風に神経を張り巡らせているのかと思うと驚く。


「部屋で待ってたのに」


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